1983年に放送された富野由悠季監督の代表作『聖戦士ダンバイン』から数百年後の世界を描いたオリジナルビデオアニメーション。全3話からなる本作ではテレビシリーズのテイストを残しつつもファンタジー色がさらに強められている。特に出渕裕氏の手によってデザインされたオーラバトラーは単なるロボットではなく巨大な騎士や魔獣のような存在として描かれており、後のロボットデザインに多大な影響をあたえた。
地上と海の狭間にある異世界「バイストン・ウェル」に吹き荒れた戦乱の嵐が過ぎ去り700年……狩人の青年「シオン」は、伝説の秘宝が眠るという集落バランバランと、それを狙う黒騎士「ラバーン」との闘いに巻き込まれる。捉えられた王女「レムル」をフェラリオ「シルキー」の力を借りて助けたシオンは、バランバランの秘宝がオーラバトラー「サーバイン」だと知る。再び襲い来るラバーンのオーラバトラー「ズワウス」にサーバインを駆り立ち向かうシオン。だがそこには、激突する2体のオーラバトラーの闘いを怪しい笑みで見つめる「ショット・ウェポン」の姿があった……。